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「デモノロジィ」PART5・・ファウスト博士の悪魔学 [悪魔学]

ファウスト博士は御馴染の人もいるでしょう。
ドイツの文豪ゲーテの戯曲でも有名です。このファウスト博士は、中世以降、民衆の間で最もよく知られた魔術師として有名です。
16世紀の末にドイツで記された『ヨハネス・ファウストス博士の物語』(著書不明)以降に、大衆劇・小説・オペラなどの世界でさまざまな形で取り上げられ、21世紀の今日に至っても『ファウスト物』としてその活動が繰り広げられています。
実は・・ファウスト博士のモデルとなった魔術師は実在しました。”ゲオルグ・ファウスト”(1480~1536年頃)といい、各地を遍歴して魔術師としての腕を磨いたと言われています。でも彼はどうやら魔術師とは名乗る者の、詐欺師的な人物で、訪問した土地で人を騙しては移動するということを繰り返していたようです。しかし、彼の貢献は「悪魔学」にとっては重要なものでした。
それは、有名な「メフィストフェレス」を誕生させたからです。
当初のメフィストフェレスの物語は・・・

魔術師の修行をしていたファウストが、ある森の中で悪魔を召喚しました。魔方陣を地面に描き、呪文を唱えると竜や炎が出現して、ファウストを驚かせた後に悪魔が登場しました。悪魔の名は「メフィストフェレス」(Mephistphles 語源は光を愛さない者)と言いました。ファウストはメフィストフェレスと契約を交わします。今後24年間、悪魔はファウストに奉仕するが、それが過ぎると命をもらう、というものです。
そこでファウストは自分の快楽のために全精力を費やします。豪華な料理・壮大な音楽、物質的な様々な欲望を満足させました。やがて物質的な欲望に飽きると、メフィストフェレスに地獄や天界など、様々な場所を案内させます。
このようにあらゆる好奇心を満たしたわけです。
ある時、絶世の美女ヘレネを出現させます。彼女に恋をして子供も設けるのですが、契約の期限が迫り憂鬱になるわけです。

ある真夜中、ファウストの寝室で恐ろしい物音がしました。でも恐怖によって誰も寝室には近づけません。翌朝になり寝室を覗いてみると、ファウストがずたずたに引き裂かれ血まみれになっていた・・というものです。
次回はメフィストフェレスをファウストの視点で見てみます。


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