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「デモノロジィ」PART3・・マルティン・ルターの悪魔学 [悪魔学]

マルティン・ルター(1843~1546)は、ドイツの宗教改革者です。
世界史でも習った例の「ルターの宗教改革」でお馴染みです。
実はこのルターの悪魔論も良く知られています。ルターの宗教改革は、複雑な教会の儀式を順守するのではなく、個人における「聖書」の意味を問い直し、神と直接に向き合う事で”信仰”の本質を見極めるものでした。実はこの根本理念は、悪魔学が大きく影響しています。
伝承によれば、ルターはちょくちょく悪魔に会っており、戦い、打ち勝ったと言われています。

悪魔は神が任命した責務を十分にになっていると考えたわけです。悪魔の存在は、人々が神への信仰を怠ったり、背いた時に出現する「神の怒り」であり、「処刑係」というわけです。
つかり、悪魔が人を誘惑するのは「神の試練」とも言えます。
キリスト教の「自由意思」にも絡んできますが、神の信仰によって生きるも、悪魔によって堕落するのもその人の自由である、という神の意志にほかなりません。



ルター本人は、悪魔と何度も出会って誘惑されていたのですから、悪魔の性格や趣向について熟知していたようです。ルターは「神は悪魔を利用することで善を増大させる」という目的がある、と述べています。

のべつまくなしに悪魔と接触していれば、普通は親密な関係になります。互いの能力を十分に認め、戦場での好敵手のような感覚にとらわれるほどだそうです。でも悪魔の誘惑に打ち勝てるのは、ルターが悪魔の性癖を深く知っていたからです。

ルターは悪魔についてこのように評論しています。
”悪魔の力は世界と同じくらい大きく、世界と同じくらい広い。天国から地獄に至るまで勢力圏にある”と。


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