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シヴァ神は恐ろしいのか? [アジアの天使]

日本には七福神という、それはそれは有難い神様がいます。
福をさずてくれるのですから・・福は「財産」「家庭」などの一般的な幸福でしょう。
その中でも超有名人は「大黒様」ですよね。

でも、その元型は怖い神様なのです。
もとはヒンドゥー教の3大神の1柱です。

3柱神とは、ブラフマー、ヴィシュヌとトリムールティを形成するヒンドゥー教三大神の一人。

シヴァとは「吉祥な」という意味なので幸福を授けてくれそうですが、ヒンドゥー経典である『リグ・ヴェーダ』では、暴風神ルドラの別称であります。

シヴァの姿が人間的に描かれる場合、皮膚の色は青黒い色です。
髪の毛は長く頭の上に巻いてあり、裸に短い腰巻だけをまとい、片手に先が3つに分かれた「トリシューラ」と呼ばれる鉾を持っています。(「ピナーカ」と呼ばれる弓を持つ場合もあるんですが)

別の腕には、ダムルーと呼ばれるワンハンドサイズの両面太鼓を持っています。首に蛇を巻いている姿でも描かれるので、やはりイメージは恐ろしいですよね。

両目の間には第3の目が開いており、彼が怒る時には激しい炎(パスパタという投げ槍として現す事も)が出て来て全てを焼き尽くすとされています。額には白く横に3本の線が描かれる。腰巻は多くの場合虎の皮で描かれることが多いようです。

強力な破壊神であるルドラことシバ神は、豪雨、雷などによって人間を殺す恐ろしい神であるのです。破壊の象徴でしょうか。自然界の猛威を顕しています。

反面病を癒やす治癒神でもあるんですね。モンスーン(インドの雨季の大風)の神格化であり、破壊をもたらすと共に、雨によって植物を育てるという二面性を持ち合わせてるわけです。

その二面性こそが、後のシヴァへと受け継がれていきます。
創造神であるヴィシュヌも、シヴァの破壊がなければ役に立たない。
破壊する行為は、一般的には恐怖ですが、物事を新しくスタートするには破壊行為も必要です。家を建てるには、まずは古い家屋を解体するのと同じですよね。

ここらへんは、タロットの「塔」の考え方に似ています。
まず、進むには、既存概念破壊が必須という考えです。
詳しくは当たる占い、小町のタロット占い。「塔」の意味はこちら

シヴァは、破壊神という顔の他に「ナタラージャ(踊りの王)」とも呼ばれ、舞踏の神でもあようです。他にも、シヴァには無数の別名がある。 バイラヴァ(恐怖すべき者)、ガンガーダラ(gaGgAdhara, Gangadhara)(ガンジスを支える者)、マハーデーヴァ(偉大なる神)、シャルベーシャ(有翼の獅子)、パシュパティ(獣の王)、 ・ナタラージャ(舞踏王) など、その名は1000を越えます。


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