梵天(ブラフマン)・・仏陀の目覚めを応援した天部 [アジアの天使]
アジアの世界の天界には、おおきく2つに分かれます。1つは仏教世界。こちらは仏教の中でも、天部についてを指します。正確に言うと仏教界では「仏(ほとけ)」「天部」「阿修羅」「人間界」「餓鬼界」「地獄界」という六道世界があり、そのうち「仏(ほとけ)」は八苦ありて八苦なし、といい元は人間であっても解脱によって天部になることを意味しています。「天部」は元々 天界の住人ですが、仏陀に帰依しその教えによって天部となったもので、元は人間ではありません。もう1つは、タオ(道教)の世界です。いわゆる老子の思想の世界です。こちらも有名な天部がおります。孫悟空(聖天大聖)が最も有名でしょうか。
今回は、この仏教界と道教界の天部について天使と悪魔を述べて、キリスト教会と共通する部分を探してみようと思います。
まずは第一回目は、「梵天(ブラフマン)」です。「梵天」はインドの神様なのですが、仏教界に深く関わっている天部です。釈迦族のシッダルタに対して、その幼少の頃に四苦(生・老・病・死)の苦しみを東西南北の門から見せ、シッダルタが菩提樹の下で悟りを開き、仏陀に目覚めた時に、その教えを広く世の人のために説いてほしい、と懇願した結果、仏陀が教えを説くことを決意させた大変な功績があります。
「梵天」は天部の中では「十二天」に属しています。大抵はレンゲの花に座っていて、四つの顔と四つの手を持って描かかれることが多いです。インド神十二天部の筆頭で、まさに天上を守護しています。また「ブラフマン」には「生命の起源」「真理」を意味しており、「梵」の字には欲を離れ清浄なる境地を示しています。なんとなく「帝釈天」に似ています。
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