地獄の侯爵・・アスタロト [悪魔]
アスタトロには2つの意味があり、「怠惰」「不精」を推奨する悪魔と、40の軍団を指揮する地獄の大公爵で「西方を支配するもの」とも称されてる元「座天使」としてのアスタトロです。
この堕天使が地上に現れるときはドラゴンにまたがり、片手に毒蛇を握りしめた姿をしている、と言われています。隠された宝の管理人とも呼ばれ、契約を結んだ人間には、すべての過去と未来の知識を与えてくれます。このとき人間は、アスタトロの吐く息を絶対に吸ってはいけない、とされております。また召喚は水曜日に限らているとういう伝承や、聖バルトマイと対決したという伝承も残されています。支配領域は日中で作業・構築・創造・実現を担当します。ただこのアスタトロはもう1つの顔を持っており、カナンとフェニキアの美の女神アスタレテであるとういう説もあります。ギリシャ神話ではアフロディテ、ローマ神話ではヴィーナスに相当する女神です。
アスタロスは美の女神である以前は、農耕の神であったとされています。農耕の神と言っても収穫神ではなく、春先からの種まきを担当する繁殖神です。その繁殖神の性格上、性愛と結びつけて美の女神となったと推測されます。
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