四天王の雄・・毘沙門天 [東洋の天使]
上杉謙信の篤い信仰のある「毘沙門天」は、別名「多聞天」とも云います。
上杉謙信は言わずと知れた越後の虎。生涯、独身で過ごした謙信は、正義の戦として、甲斐の武田信玄と川中島で激闘を演じます。戦争芸術家とも名高い謙信が、信仰していた「毘沙門天」も闘いの天部です。
片手には戟を持ち、片手の掌に仏塔を持って描かれます。四天王の1人で、北方を守護する仏の騎士としての役割があります。インドではクベーラという鰐の神様でガンジス河の守護神でもあります。
「毘沙門天」はもともと天部ですが、釈迦如来の教えを最も多く聞いたことから仏の守護神となります。
日本では七福神としても有名です。これは「毘沙門天」に闘いの神(仏を守護する性格)と、財産や富を守護する2つの性格があるからです。仏教界での須弥山の北側には、たくさんの財宝があり、その財宝を守っているとも云われています。
ヒンズー教での「クビーラ(クンビーラ)」が、日本での金毘羅に似ていることからも、十二神将とも関係があるようです。
2007-08-23 16:56
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初めまして、時々覗いています。
貴ブログは、人を超えた神や悪魔の存在を興味深く語ってくれていて、面白くて、勉強になります。
よろしくお願いします。
by いつき (2007-08-27 07:47)